信念を持つために七つの恐怖を克服する~第三の恐怖~|ナポレオン・ヒルの成功哲学

人間が持つ恐怖には七つの種類がある、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

第一は貧困の恐怖、第二は批判されることの恐怖でした。

そして、第三の基本的な恐怖は、病気や健康を損なうことに対する不安です。

健康を損なうことに対する恐怖というものは、自分自身が大切になればなるほど、増大していくものです。

例えば、独身であるよりも、結婚したり、家族が増えたりすれば、この恐怖は増大していきます。

また、現在貯金がゼロの人よりも、銀行口座に入っている金額が、大きくなればなるほど増大していきます。

・現在の自分は健康だろうか?
・いつか病気になってしまわないだろうか?
・何をするのが、健康に良いだろうか?

このような思いに駆られ、あらゆる情報を取り入れようと、必死になっている人を見かけることもあるでしょう。

しかし、本来在るべき健康というものは、あなたの心構えが、非常に密接に関わっています。

もちろん、日常における健康習慣とされる、食事や運動、睡眠などの基本的な行動も重要です。

しかし、土台となる心構えがしっかりとしていないと、どんなに健康習慣を維持していても、常に強迫観念に駆られてしまっては、自分を不健康に陥れてしまいます。

そこでこの記事では

・心構えが健康に作用するメカニズム
・健康を脅かす三つの兆候

これらについて、ナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。

すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)

これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。

現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。

~主な取扱い業務~

大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成

ナポレオン・ヒル財団|アジア/太平洋本部
公認販社リアライズ オーナー

健康を損なうことに対する恐怖

七つの恐怖の三つ目の恐怖である、健康を損なうことに対する恐怖というのは、誰もが持つ自然な恐怖である、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

なぜなら、不健康は時として、人間を死に追いやることがあるからです。

そして、遺伝や環境の問題が、この不安や恐怖を増幅するとされています。

例えば、自分の両親の家系が、癌を患うことが多い場合、自分もその可能性が高い、と不安になる人は多いものです。

健全な意識と、健全な肉体を作り出すことこそが、健康を損なう恐怖に立ち向かえる特効薬となります。

ここまでで学ぶこと

健康を損なうことに関する恐怖を持つこと自体は、蜃気楼のようなもので、特段恐れることではありません。

なぜなら、現在きちんと健康管理を行っている人であれば、そのような恐怖は持たないからです。

「健康を損なうことに関する恐怖を持つ原因」を、しっかりと考えてみましょう。

それは、現在の自分の生活習慣や、心構えに問題があるから、思い当たる節があるからこそ、生まれるものなのです。

例えばですが

・食事はいつも適当で、栄養バランスを考えていない
・運動は全くせず、毎日部屋に閉じこもっている
・暴飲暴食や深酒、睡眠時間もきちんと取っていない

このような生活環境であれば、自然と自分の健康に関しても、不安になってくるのは当たり前のことですよね。

それでは続いて、人間の本能と体の働きについて、見ていきましょう。

恐怖に対する自己保存本能とその働き

健康を損なうことに関する恐怖は、自己保存本能とも深く関係している、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

なぜなら、自己保存本能というものが、安全のために必要なものを溜め込もうとする意識だからです。

健康を損なうことに関する恐怖に駆られた人は、藁にもすがる思いで、人々の勧めに従います。

時にマーケティングとして、特効薬や万能薬と称する医薬品を売るために、この恐怖は利用されます。

実際のところ、不健康を楽しんでいる人はたくさんいます。

なぜなら、それは怠けるための口実であり、健康な時とは違って、周囲から優しく扱ってもらえるからです。

確かに、実際の治療や、医学的処置が必要とされるケースはたくさんありますが、それでも病院を訪れる人の半数ほどは、想像上の病を患っているに過ぎません。

そうした人々にとって、病気の恐怖とは、実際に病気を引き起こしてしまうくらい強力なものです。

絶えず自分に対して、無意識に暗示をかけていると、本当に病気になってしまった実例は、実際にいくらでもあります。

多くの医師は、患者の心構えと、肉体の症状との間には、明白な相関関係があることを認めています。

人間には、病原菌を殺す免疫細胞がありますが、それらを取り仕切っているのは、脳そのものなのです。

従って、脳が暗い考えで満たされている時には、免疫細胞にも正しい指令が行き届きません。

反面、積極的な心構えの時、脳は十分に活性化しているので、免疫機構も活き活きと働くのです。

そこで大切なことは、積極的な心構えを維持し、食物や空気や光の恵みを得て、健全な意識と、健全な肉体を作り出すことです。

ここまでで学ぶこと

成功を志す人にとって、この内容は非常に重要なポイントとなります。

なぜなら、この内容を成功へと置き換えれば、自分の成功の可能性を引き上げることができるからです。

例えば、今回の段落は健康に関することと、病気に対する恐怖について語られていました。

病院へ訪れる人間のほとんどは、想像上で動いている。

そして人間の脳や細胞は、その司令や実際の動きも、心構えによって左右される。

ということは、これをあなたの成功に置き換えたとしても、同じことが言えるのです。

もし、あなたが常に失敗について考えていれば、あなたの司令部である脳からは、あなたの目標達成に向けた司令は、下されないことになります。

この状態では、がむしゃらに頑張ることもできなければ、折れずに継続することもできません。

つまり、継続できなかったり、頑張ることができない人が、最優先で変えないといけないものは「心構えである」となるのです。

それでは続いて、健康を脅かす三つの兆候について、見ていきましょう。

健康を脅かす三つの兆候

健康を脅かすものには、主に三つの兆候がある、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

あなたの健康に対する不安や、病気に対する恐れは、次のような兆候を持って現れます。

1,薬局通いの習慣

健康を脅かす一つ目の兆候は、薬局通いの習慣です。

なぜなら、薬局へ依存することによって、あなたの心構えは常に、病気に対する恐怖へと引っ張られていくからです。

例えば、あなたはテレビのCMを見るたびに、健康薬を買いに薬屋さんへ行ったりはしませんか?

しかし、健康とは瓶の中から出てくるものではなく、積極的な心構えと、正しい生活管理によって得られるものです。

健康を脅かされたくなかったら、まずは薬局へ依存することから、離れるようにしてみましょう。

2,自分を哀れむ習慣

健康を脅かす二つ目の兆候は、自分を哀れむ習慣です。

なぜならこれは、自分で自分を可哀想だと思うことで、病気のふりをする習慣だからです。

もちろん、これは一種の甘えであり、怠惰の口実であり、大志や大望を持たないことへのアリバイです。

このような形で周囲に構ってもらおうとしても、本来在るべき関わり方ではないため、人間関係の構築が行われることはありません。

3,飲み過ぎ

健康を脅かす三つ目の兆候は、飲み過ぎの習慣です。

なぜなら、飲み過ぎの原因は様々ですが、病気に対する不安や恐怖も、その一つだからです。

しかし、いずれにしても「酒で紛らわす」というのは、良いことではありません。

肉体的、精神的を問わず、何かしら問題があるのなら、その原因を明らかにして、正面から取り組むべきでしょう。

なぜなら、酒に逃げても、それは問題解決とはならないからです。

ここまでで学ぶこと

健康を脅かす三つの習慣については、私から何か解説が必要なほどのことは、おそらくないでしょう。

なぜなら、どれも成功を志す人にとって、必要な事とは思えない内容であることは、誰の目にも明らかだからです。

この病気や健康の恐怖というものは、いわゆる「持たざる者」であればあるほど、小さなものと捉えがちです。

なぜなら、病気になったところで、失うものが何もないからです。

お金を稼げた人や、地位を確立できた人、大事な相手ができた人などは、それが大きくなればなるほど「病気などで邪魔されたくない」となっていくものです。

例えば、今はまだ上手くいってないから喫煙しているけど、上手くいったら禁煙する、などの言い訳は辞めるようにしましょう。

なぜなら、病気の原因をわざわざ作り出す必要がないからです。

自分が人生に何を望み、そのためには何が必要で、何が不要なのかを知ることは、非常に重要な要素です。

これと同じように、自分が健康であるために何が必要で、何が不要なのかをしっかり選別するようにしましょう。

そうすれば、自然と健康習慣を取り入れるようになり、あなたの中から健康を脅かす恐怖は消えていくようになります。