信念を持つために七つの恐怖を克服する~第七の恐怖~|ナポレオン・ヒルの成功哲学

人間が持つ恐怖には七つの種類がある、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

第一は貧困の恐怖、第二は批判の恐怖、第三は病気の恐怖、第四は愛を失う恐怖、第五は老いの恐怖、第六は自由を失う恐怖でした。

そして、第七の基本的な恐怖は、死の恐怖です。

死は、すべての生命に、いつか必ず訪れるものです。

それが絶対であり、いつ訪れるのかが分からないことが、死の恐怖を増大させています。

・少しでも長く生きていたい
・死ぬのは嫌だ

こうした思いを抱くことは、人間である以上は、何もおかしなことではありません。

しかし、こうした恐怖に怯え、足を止めてしまったり、動けなくなってしまう人も、世の中にはたくさんいます。

この恐怖は、簡単に克服できるものではありませんが、その対処法は、実は意外とシンプルであるものです。

そこでこの記事では

・死の恐怖との向き合い方
・死の恐怖の対処法

これらについて、ナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。

すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)

これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。

現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。

~主な取扱い業務~

大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成

ナポレオン・ヒル財団|アジア/太平洋本部
公認販社リアライズ オーナー

死の恐怖はすべての源泉

死の恐怖は、全ての恐怖の源泉であり、突き詰めていけば、死の恐怖に帰着するものである、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

この恐怖には、複雑な背景があり、それを克服することは、決して簡単なことではありません。

それは大変に強く、普遍的な恐怖です。

天地が開けて以来、人類は次のような問答を繰り返してきました。

『私は、どこから来たのか。私は、どこへ行こうとしているのか』

私達人間は、自分たちに理解できないものを、常に恐れてきました。

この恐怖を、一体どのようにして克服するのでしょうか?

ここまでで学ぶこと

死の恐怖を重く捉えることができる人は、現在の人生が充実しており、人生に楽しみや、やりがいを見つけることができている人です。

なぜなら、この恐怖が現実になるということが、現在の充実感や楽しみ、やりがいの終わりを迎えることを理解しており、それを拒否したい心理が働いているからです。

例えば、現在の人生に、何の楽しみも見出せていない人であれば、いつ終わりを迎えても問題がないので、この恐怖とは無縁ということになりますよね。

ですので、死の恐怖を抱えているけど、目標や願望が見出せていないという人であれば、自分が何が原因で、死の恐怖を抱えているのかを分析してみましょう。

そうすればきっと、あなたの人生において、非常に大切なものに気付くことができるかもしれません。

この恐怖を抱えるほどの願望や目標であれば、途中で諦めたり、挫折したくなったとしても、あなたを踏み留まらせて、再度立ち上がるだけの力を持っています。

それでは続いて、ナポレオン・ヒルの死との向き合い方について、見ていきましょう。

ナポレオン・ヒルの死との向き合い方

ここで、私ナポレオン・ヒルが、その恐怖をいかにして、自分の内部に閉じ込めたか、その方法と実例をお話しましょう。

私は、自然を観察することで、生と死について考えてきました。

認識して、存在を明確化できるものは、この宇宙ではごくわずかです。

時間、空間、エネルギー、物質、およびその背景にある知性、それが宇宙の全てです。

しかも、この五つの要素は、決して単独で作用することはなく、常に有機的に連動しています。

エネルギー保存の法則によれば、人間は、物質やエネルギーを新たに作り出すことはできません。

そして、エネルギーと物質は、互いに形態が変化することはあっても、絶対に破壊されることはありません。

思考は、あるいは生命と置き換えても良いでしょうが、これはエネルギーです。

エネルギーを創造することも、破壊することもできないのであれば、思考、あるいは生命を破壊することもできません。

私達が生命と呼ぶものは、エネルギーの最も高度な形態であり、それ以上のエネルギーに至る、一つの過程なのです。

ならば死は、一つの変化に過ぎないではありませんか。

そこで私は、自分自身に言いました。

「死はおそらく、次の二つのもののどちらかである。

永遠の眠りか、そうでなければ、地球上より、もっと良い世界に移ることか。

いずれにしても、いつかはやってくるのだから、恐れることは何もない」

ここまでで学ぶこと

前半部分は、少し堅苦しく感じるかもしれませんが、ナポレオン・ヒルの死との向き合い方は、とてもシンプルなものです。

誰にも分からないことだけど、死は終わりであることは間違いないのだから、その先はロジカルでもファンタジーでも、どちらでも良いじゃない、ということです。

ナポレオン・ヒルの成功哲学は、自然の法則をとても重要視しています。

なぜなら、人間という生命体も、大自然の一部でしかないからです。

人間は、自分がまだ体験したことのない変化を迎える時、そのことに対して恐怖を覚えます。

一度でも体験してしまえば、その恐怖は和らぎますが、死の体験は一度しか訪れないものです。

だからこそ、受け入れられない、受け入れたくない、という気持ちになってしまうのも、仕方のないことです。

しかし、死というものは、未来にしか訪れることはありません。

それであれば、未来のことについて考えるのなら、そのベクトルを変え、その地点よりも手前のことについて、より深く考えてみるようにしましょう。

要するに、現在からその直前までの「あなたの人生について」です。

なぜなら、死に恐怖を覚えるほど、鮮明にイメージできているのであれば、目標や願望も、同様にイメージすることが可能だからです。

あなたの、その未来を見るビジョンは、あなたの成功を支えるには、強大過ぎるほどの力を秘めているのです。

それでは最後に、死の捉え方について見ていきましょう。

事実をありのまま受け入れること

このように理由を与えることで、死を自分の内部に留めておくことができますが、それ以上の詮議は無駄である、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

人間はいつか死ぬ、全て死ぬ。しかし、今は生きている。

これ以上に、大きくて重たい事実があるでしょうか?

私達にできることは、この事実を進んで受け入れることだけです。

ここまでで学ぶこと

死というものは必ず存在している、というのは、潜在意識があなたの中に、心として存在しているというのと同じです。

そして、ここまでの内容で、もし、あなたが死に対する恐怖を持っているのであれば「後悔しない人生設計」を、今すぐに行いましょう。

死の直前までに、あなたがやりたいことの全てをやりきれば「我が生涯に、一片の悔い無し」という状態になれるからです。

私はよく、周囲の人や個別相談へ訪れた人に

「いざ棺桶に片足突っ込んだ時に、それで満足できますか?」

という質問をします。

これは、人生にやり残したことや、後で出来なかったことで後悔するような事は、リストに残っていませんか?ということです。

これらのことを、全て人生でやりきるように生きれば、また、そのような在り方を身につけることが出来れば、死に対する恐怖というものは、自然と薄れていきます。

明確な目標や願望を持ち、その達成計画を立てるということは、自分の人生と真摯に向き合うということです。

正しい目標設定を行うことができる人は、それを楽しんで行うことができます。

これは、非常に重要な事実です。

目標や願望の設定と、その達成計画を立てることは、嫌々やったり、つらい気持ちで向き合うものではないのです。

もし、これからの人生で、あなたが迎えるすべての事象が、あなたにとってマイナスなことばかりであれば、そのような目標設定は、苦でしかないでしょう。

しかし、あなたがやりたいことと、望むことを決めることが、苦しいことのはずはありませんよね。

ただし、この正しい目標設定を行うためには、積極的心構えが必須条件になります。

なぜなら、楽観的心構えでは楽観的な計画になり、消極的心構えでは、取り組むことが苦になるからです。

現在の自分の、目標設定との向き合い方を客観的に見て、自分の現在の心構えが、どれに該当するのか測ってみましょう。

そうすれば、死の恐怖を克服するために必要なものに、気付けるようになります。