プラスアルファの精神と積極的な心構えを持った四人｜ナポレオン・ヒルの成功哲学

ナポレオン・ヒルの成功哲学の歯車の一つに、他人に進んで奉仕をする心というものがあります。

これを、ナポレオン・ヒルの成功哲学では、プラスアルファの魔法と呼んでいます。

このプラスアルファの魔法は、自発的に一歩余分に進むことが重要となる成功哲学です。

例えば、仕事などでやるべきことが終わったとしても、その先の「もう少しだけ」こなしておくような場合も、立派なプラスアルファの魔法となります。

・必要以上に取り組む必要なんてない
・誰かが見ているわけでもないから、適当で良い

このような感情で、仕事や何かに取り組んでいる人にとって、プラスアルファの魔法を実践することは、自分の評価を変えるだけのポテンシャルを秘めています。

そこでこの記事では

・プラスアルファの生き方が、知らないところで花を咲かせた実例

これらについて、ナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

積極的な心構えを持った四人

プラスアルファの魔法が功を奏するためには、時間が掛かることもある、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

あるいは、全く徒労に終わることも、覚悟しなければなりません。

大手の鉄道会社で働いていた四人の男性は、それぞれが、この教訓を十分に噛みしめるような体験をしました。

彼らはナポレオン・ヒルの成功哲学を職場で取り上げ、生産性向上と品質管理に役立てようとして、会議や学習会を組織し、その課題に積極的に取り組みました。

これらを職務時間外に、完全に彼ら四人の自発的な行為として行いました。

彼らの給与以上の働きによって、そのセクションにおける事故は40%も減少し、会社は数百万ドルの経費を節約することができました。

ここまでで学ぶこと

プラスアルファの魔法を実践することは、今すぐに取り掛かることができますが、その成果が実を結ぶのは、いつになるかは全く分からないことです。

そして、実践のほとんどは、徒労に終わる事になります。

しかし、だからといって、プラスアルファの魔法に取り組まない、という選択をするのはあまりにも軽薄となります。

実際にこの四名も、自発的にプラスアルファの魔法を実践することで、会社からしたらとても大きな成果を得ることに成功しています。

もし、他人や勤務先のために、プラスアルファの魔法を実践するのは腰が重い、と感じる人は、現在の自分の目標や願望のために実践するところから始めてみましょう。

あなた自身の目標や願望のためであれば、プラスアルファの魔法を実践することは、何の苦にもならないはずです。

それでは続いて、良いことが起きると、それに応じて必ず起きるトラブルについて、見ていきましょう。

周囲の足を引っ張る存在

この青年たちの周囲には、好事魔多しというように、嫉妬と妬みの醜い影が、頭をもたげ始めていました。

というのも、社内の一派が彼らの業績を妬んで、彼らを傷つける計画が進行していたのです。

この醜い計画は功を奏し、ある日のこと、グループの指導的立場にあった青年は、会社から突然呼び出しを受け、解雇を言い渡されてしまったのです。

そのとき彼は「私に関する限り、プラスアルファの魔法は全く効き目がなかった」と言うこともできたはずです。

しかし、あくまでもナポレオン・ヒルの成功哲学の教えを忠実に守り、否定的な考えに落ち込むことはありませんでした。

彼はこの一時的な敗北を、積極的な心構えで受け入れ、新しい別の目標を求めました。

つまり、挫折の原因となった障害物を、新たな踏み石に転化する道を、模索し始めたのです。

彼は気付いていませんでしたが、試練が訪れたとき、プラスアルファの魔法は、青年にあるものをプレゼントする準備をしていたのです。

それは、別の会社のある役員が、彼が給与以上の働きをする人物であることを知り、解雇された時よりも良い地位の待遇で、彼を迎えることを計画していたのです。

そして、彼が解雇されたことを知ると、すぐにその計画を実行に移し、青年を州立鉄道委員会に配属したのです。

こうして新しい地位と、大きな力が彼に与えられたことは、言うまでもありません。

ここまでで学ぶこと

物事が順調に進み、軌道に乗るようになってくると、それに比例して、反対勢力や妨害しようとする勢力が、必ず乱立してきます。

これは、決して避けては通れない試練のようなものです。

しかし、このような時にも、プラスアルファの魔法の実践というものは、とても大きな後ろ盾となります。

この青年も、会社のために取り組んでいたプラスアルファの魔法が、全く自分の知らないところで、とても大きな力となって効力を発揮していました。

実際に、私達が生きる現代においても、こうした話は美談などではなく、実際にどこでも起きている事実ですよね。

例えば、一生懸命に働いていたらスカウトを受けたり、誠心誠意対応するようにしていたら取材や特集を組まれたりなど、至る所でこうした反応は起きています。

つまり、プラスアルファの魔法というものは実際に効果があり、必ずいつか何処かで反響が生まれ、その存在も、誰もが納得できる事実として存在しているのです。

それであれば、こうした奉仕の精神を、実践しない手はありません。

ですので、今の自分にできることから、始めてみましょう。

そうすれば、必ずいつかどこかで、その反響の効果を得ることができるはずです。

プラスアルファの生き方の実践

プラスアルファの努力をする生き方は、必ず報われるものです。

心の在り方を誠実に見つめるなら、それはあなたにとって、不動の行動ノウハウになるでしょう。

プラスアルファの努力は、様々なメリットをあなたにもたらしますが、ことさらその道徳的な価値故に、この生き方を身につけることをお勧めします。

報酬への期待や、将来の約束のためではなく、人間としての、より良き精神を保持する上でも、あなたはこうした生き方をすべきです。

プラスアルファの努力をする生き方は、決してあなたを裏切ることはありません。

そうした生き方をしようとする、あなたのエンスージアズムや誠実さに比例して、プラスアルファの魔法は、あなたに報いるものです。

ここまでで学ぶこと

プラスアルファの生き方というものは、あなたの人生を明るいものへと変え、あなた自身の魅力を増し、さらには周囲の反応を変えるだけの力を持っています。

なぜなら、奉仕の精神で取り組もうとする相手に、感情を動かされない人はいないためです。

鉄道会社の青年のエピソードのように、自分が全く知らないところでも、影響を及ぼすだけの力があります。

確かにこの青年の周囲では、嫉妬や妬みから、彼らを陥れようとする人物もいました。

しかし、これはプラスアルファの魔法の実践が、功を奏したことによる反動であり、実践している最中に何か悪いことが起きる、ということはありません。

もし、プラスアルファの魔法の実践にデメリットがあるとしたら、奉仕の精神で取り組んでも、徒労に終わるというくらいでしょう。

それでも、徒労に終わるマイナスな部分よりも、奉仕の精神で励む姿勢のあなたが、周囲に与える印象や感動を考慮すれば、間違いなくプラスになっています。

プラスアルファの魔法の実践は、実際に取り組んでみたことのある人にしか、理解ができない成功哲学です。

これは成功や目標、願望などでなくても、家族や恋人などの身内に実践してみても、その効果を実感することは、とても容易な内容です。

ものは試しに、騙されたと思ってでも結構ですので、プラスアルファを実践する生き方を、一カ月間続けてみることをお勧めします。

そうすれば、プラスアルファの魔法の偉大さに、触れることができるでしょう。