信念へのアプローチ｜ナポレオン・ヒルの成功哲学

「信念とは何か？」

こう聞かれても、明確に答えることができる人は、とても少ないものです。

インターネットで検索すれば、信念とは「それが正しいと固く信じ込んでいる心である」とされています。

しかし、あなたの信念がどのようなものであれ、簡単に信じ込むことができれば、苦労することはなく、成功を志す人達は、皆が成功へと辿り着いていることでしょう。

・信念を持て！と言われるけど、どうしたら持てるのか分からない
・確信を得るために行動しろ！と言われたが、全く確信を得られない
・信念とはどのようなものなのか分からない

このような悩みを抱えて、躓いていたり、現状から前へと進めない人も、たくさんいます。

だからこそ、信念というものの解明には、最善を尽くす必要がある、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

そして、大自然が私達に与えた、偉大な力を活かす方法について語ることは、決して安易な気持ちではできない、とも語られています。

そこでこの動画では

・信念とはどういったものなのか
・信念や確信を得ることができない原因
・世間で信念と勘違いされているもの

これらについて、ナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家が、一つ一つ解説していきます。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

信念とはどういったものか

私達は「信念を貫くことの意味」を正しく理解することによって、願望や目標の実現に向けて一歩踏み出せる、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

なぜなら、あなた自身が、あなたの信念を信じることができていなければ、一歩を踏み出す根拠が存在しないからです。

例えば、あなたの目の前に橋があるとして、なぜその橋へ向けて一歩踏み出し、渡ることができるのかを、考えてみて下さい。

それはきっと「この橋なら渡っても大丈夫」という、確信があるからに他なりません。

もし、あなたの目の前にある橋が

・今にも崩れかかっていたり
・とてもあなたの体重を支えられないような材質

このような場合には、あなたは橋に向かって、一歩を踏み出すことはできないでしょう。

つまり、信念を持つためには、その信念に対する根拠が、必要不可欠になるのです。

ここまでで学ぶこと

信念とは、自信と非常に似ている部分があります。

なぜなら、信念も自信も、根拠があることで、初めて持つことができるからです。

この動画の冒頭でも述べたように「それが正しいと信じる」ためには、正しいと思えるだけの根拠が必要なのです。

例えば、日々の授業も適当に聞き流し、勉強もしていないのに、テストに対して自信を持つことも、満点を取る信念を芽生えさせることも、できないのと同じです。

根拠があるから、あなたの考えや想いを、自信や信念へと昇華させることができます。

例えばある学者が、何の根拠もない理論を提唱したところで、周囲はおろか、自分自身も、その理論に自信や信念を持つことなど、できませんよね。

ポイントとしては、いきなり最終課題や、最終目標に対しての、根拠を持とうとしないことです。

ほとんどの人が、現在30点しか取れないポテンシャルの状態で、いきなり100点を目指そうとします。

この動画をご覧の人にも分かりやすく、この例えの単位だけを変えるのであれば、30万円稼げているポテンシャルの状態で、100万円稼ごうとしているのと同じです。

現在30万円稼げるのであれば、細分化して35万だったり、31万だったりを、最初のステップにします。

こうすることで、細分化した目標を達成し続けることによって、初めて根拠を得ることに繋がり、その達成に応じた、信念や自信といったものが芽生えてくるのです。

あなたの信念とは何か

私達が学ぶべき信念とは、あなたの人生において重要な、願望や目標を現実化するための信念のことです。

あなたは今まで、様々な信念について、読んだり聞いたりしたことでしょう。

世の中には、たくさんの信念があります。

ナポレオン・ヒルの成功哲学の目的は、信念の正しい意味を伝えることです。

そして、あなたの抱えている問題を解決するために、信念を実際に応用する方法を、提示することです。

宗教とは異なった次元で、実践的で、かつ、モチベーションの元となる信念を、あなたが出会う人間関係の中で、活かしていく方法について解説していきます。

ここまでで学ぶこと

あなたが求め、欲している信念とは何でしょうか？

まずは、それが明らかになっていないと、信念はおろか、何も得ることはできません。

なぜなら、それは目的地のない航海をしようとしているのと同意だからです。

あなたがどのような信念を手に入れたいのか？

まずは、これをハッキリと明確にしないことには、次の一歩を踏み出すこともできないのです。

信念も他と連動した一つのパーツ

信念とは、ただ単に持てば良いものであると、あなたに申し上げているわけではありません。

なぜなら、信念とは歯車の中の一つでしかなく、その前後にも他の歯車があり、それらがきちんと組み合わさることで、初めて歯車として機能するからです。

例えば、臆病である人や、ネガティブな人、億劫な人などに「信念を持ちましょう」と言っても、持つことができないのは、誰の目にも明らかですよね。

つまり、信念を持つ前に、改善しないといけない部分を理解して、その改善を行ってからでないと、信念を持つことは難しいのです。

これが、信念の前にある歯車です。

当然、信念の後にある歯車というものも存在します。

それは、人生の諸問題を解決するために、どのように信念を活かしていくのか？です。

もちろん、問題の性格に応じて、必要な信念も異なります。

その際、問題の解決に役立つ信念とは何であり、それをいかにして身につけるのか？ということも、当然考えなければなりません。

つまり、実際に役立つ信念の獲得と、その適応方法について考えるのです。

この重要な主題を考えるにあたっては

・常に自分自身の問題として考えること
・自分自身の結論へと到達すること

これらが肝心である、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

信念という課題について真剣に考え、沈思することによってのみ、あなたは偉大な価値を、手に入れることができるのです。

ここまでで学ぶこと

あなたが信念を獲得するために必要な、信念を動かすための歯車となるパーツは、人によって異なることを、理解しないといけません。

なぜなら、人は「十人十色」と言われるように、これまで生きてきた過程があり、全員が同じ状態ではないからです。

例えば、誰かがうまくいった原因や理由を、本やセミナーで学び、それを模倣してみて、うまくいきましたか？

きっと、そんなことはなかった人がほとんどでしょう。

中には、それが現在の自分にピッタリと嵌って、うまくいったケースもあるかもしれません。

しかし、そのようなケースは非常に稀です。

あるいは「手法（やり方）」を模倣して、うまくいった人はいるでしょう。

例えば、転売の方法だったり、副業で5万円稼ぐ方法、などです。

しかし、今この動画で学ぼうとしているものは「やり方」ではなく「在り方」という、成功する人としてどう在るべきか？という、心構えを身につけるものです。

まずは、あなたの成功へのレールと、それに必要なパーツの組み合わせは、誰かの模倣ではなく、あなたのオリジナルになることを、しっかりと理解しましょう。

世間で信念と勘違いされているもの

信念を定義することの難しさは、それが心の状態で在ることに原因があります。

ですから、信念の問題を正しく理解するためには、人間の内面や心の働きを知ることが必要である、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

信念という言葉は、抽象的かつ精神的な概念であり、そこに理解の難しさがあります。

単に「納得する」などといった受身の状態ではなく、永遠の活力へと自己を結びつけようとする「積極的な心構え」こそが、本当の信念です。

世間では、メンターと呼ばれる人たちや、セミナーの講師が「確信を持て！」と言っているのを、ほとんどの人が耳にしたことがあることでしょう。

また、確信を持てないことが原因で、目標へ向けて行動できない人が、確信を持つために、何度もセミナーに通ったりしているのを、目にしたことはありませんか？

しかし、これで得られるものは「確信」ではなく、ただの「納得」なのです。

事実、そのような人たちがその後、どうなっていったのかを見てみれば、明らかでしょう。

何度もセミナーに通った人が持てたものは、確信ではなく、セミナーで得られた知識だけだったりしませんか？

そしてその人が「実際に行動へと移せたか？」といえば、確信を持つためにセミナーへ通っていることを「行動」と捉え、目標達成はどこへやら？といった状態です。

これでは、全く意味がありません。

人は、積極的な心構えを持つことで、初めて活動的になり、自ら進んで何かを行おうとします。

これは、人生における大いなる成功だけに限った話ではありません。

日常の仕事でもそうですよね。

「信念」というと、あまりピンとこないかもしれませんので、もっと分かりやすい言葉で「やりがい」という言葉に置き換えてみましょう。

仕事も、やりがいを見つけられるかどうかで、仕事に向き合う姿勢が変わります。

ただ、なんとなく事務的に接客をこなす人と、お客様に喜んでもらう事に満足を感じて接客をする人では、接客応対や言葉遣い、表情も全く変わったものになります。

あるいは、家庭内でも同じことです。

信念を持った教育と、信念のない教育というものは、全くの別物です。

これは、自主性を重んじる自由な教育方針と、成り行きに任せて放任する教育方針の違いのようなものです。

ここまでで学ぶこと

ほとんどの人が「信念とは確信である」という、ナポレオン・ヒルの成功哲学の言葉を勘違いして、確信＝納得、と勘違いの連鎖を生んでいます。

納得というものは、意見や考えを認めることです。

根拠というものは、拠り所となる証拠です。

正しくは確信というものは根拠であり、確信を得た人の周囲にいる人が、確信を得た人に対して抱く感情というものが、納得です。

なぜなら、確信を得て行動し、成功したり、優勝した人に対して、その根拠を教えてもらえば、周囲の人達はその根拠に対して納得する、という事実がありますよね。

ですので、あなたがあなた自身の信念のために、どれだけ納得を重ねたところで、一歩を踏み出せるかどうかは、別問題なのです。

例えばですが

・ほぼ確実に死なない
・みんなできている
・やったら楽しそう

という納得をどれだけ重ねても、バンジージャンプに挑戦しようとする一歩が踏み出せるかどうか、そして実際に現地で飛べるかどうかは、別問題なのと同じです。

信念を理解、活用して成功を得る

信念の存在を証明しようとするのであれば、大自然の中の、あるいはあなたの心の中に秘められた、その大いなる力を感じることが必要です。

信念とは、体系的な願望実現のルールに沿って進んでいく内に、あなたの心の中に芽生え、そして、たちまちあなたの心の中枢を占めるに至る、一つの確信です。

この確信を持てたかどうかの確認方法は「新たに行動することを求めているかどうか」である、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

なぜなら、この確信の源は、体系的な願望実現のルールを、一つ一つ実行していく内に、生まれたものだからです。

願望実現のルールは、最終的には「実際の行動」が、そのルールの大きな部分を占めます。

同様に確信、すなわちここで言う信念も、行動がその大部分を占めます。

しかし間違っても、行動がその大部分を占めるからと言って「確信を得るために、とにかく行動すること」と勘違いしないことです。

信念の性質をきちんと理解して、自身の内側に持つことができ、活用すれば、あなたの目標や願望を実現するための、大きな力の一つとすることができます。