【思考は現実化する】解説|エドウィン・バーンズが成功するために持っていたもの

今回の「思考は現実化する」の解説内容は、以前にも登場した、エジソンの唯一のパートナーとなった、エドウィン・バーンズについて、ナポレオン・ヒルの目線からの話です。

前回のバーンズのエピソードについて、詳しく知りたい人は、こちらの記事を先に御覧下さい。

今回は前回よりも深く、バーンズが成功に至った原因について語られています。

今回のエピソードは「人生を懸ける覚悟」について、より深く学ぶことができる実話です。

世の中の多くの人が

・成功する人と自分との差は何か?
・自分の覚悟は、他と比べて十分なものか
・成功する覚悟とは、どのようなものか?

こうした部分について、不安になっていたりします。

今回のバーンズのエピソードでは、成功する人の覚悟について、知ることができるでしょう。

それでは早速、バーンズのエピソードについて、ナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家が「思考は現実化する」について、詳しく解説していきます。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。

すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)

これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。

現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。

~主な取扱い業務~

大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成

ナポレオン・ヒル財団|アジア/太平洋本部
公認販社リアライズ オーナー

明確な願望が成功への扉を開かせる

20世紀を迎えて間もないある日、エドウィン・C・バーンズは、ニュージャージー州のイースト・オレンジで貨物列車を降りました。

彼は浮浪者のような身なりこそしていましたが、心構えは誰にも負けないという意気込みをこめていました。

駅からエジソンの研究所へ行く間も、彼の脳裏は活発に働いていました。

あの偉大な天才エジソンの前で、彼と一緒に仕事がしたい、と懇願している自分の姿を想像していたのです。

バーンズは五年間、エジソンのパートナーになりたい一心で、定職にもつかず、職を転々としてチャンスを待っていたのです。

バーンズは、夢や希望などというロマンチックなものではなく、すべてを超越してしまうほど、絶対的な願望を持っていました。

この願望が、バーンズをしてエジソンの研究所の扉を叩かしめたのです。

それから数年もしないうちに、バーンズはエジソンの共同経営者になっていました。

このとき、彼のあの燃えるような願望は、まさに現実化したのです。

バーンズが成功したのは

・自分が発揮し得る限りのすべてのエネルギー
・すべての脳力
・すべての努力

そして、その他あらゆるものを、この絶対の願望、明確な願望に注ぎ込んだことによる、当然の帰結でした。

ここまでで学ぶこと

バーンズを動かしたものは、彼の明確な願望以外にはありませんでした。

人は誰でも、明確な願望を持つことで、人生を懸けて本気になることができます。

なぜなら、その願望が明確であればあるほど、そしてその計画が詳細であればあるほど、得られる確信が大きくなるからです。

例えば、好きになった異性と付き合いたいと思えば、人はその願望が本気であればあるほど、そのための達成計画を入念に練り上げます。

この時「良いなぁとは思うけど、自分には無理だろうなぁ」といった思いがあれば、現実には自分が付き合うことはできず、相手には他の恋人が出来ていたりします。

あるいは、どうしても欲しいと思った商品があれば、その思いが強ければ強いほど、常に考え、その商品のページを何度も開き、どうしたら買えるかを必死に考えます。

この時に「いつか欲しいなぁ」と考えているだけでは、他の人に購入されて、売り切れになってしまったりします。

恋人の例でも、欲しい商品の例でも、重要なのは、願望に対して「どれだけ本気になれるか?」ということなのです。

つまり、自分が望むものに対して、どれだけの覚悟を持てるか?ということです。

この覚悟が、本気であればあるほど、そして強ければ強いほど、達成の可能性を引き上げることができます。

願望を持つだけであれば、世の中のほとんどの人たちがおこなっています。

その他大勢と同じでは、結果もその他大勢と同じになってしまいます。

その他大勢から突出するほどの、覚悟を持った願望というものが、成功には不可欠になるのです。

それでは続いて、バーンズの決意について見ていきましょう。

ただ進むのみ

エジソン研究所でのバーンズの最初の五年間は、たいした機会も訪れることなく、過ぎていきました。

誰が見ても、バーンズはエジソン研究所内における、ただの歯車でしかなかったのです。

しかし、外見はともかく、彼自身は初めてエジソンと会った日から、彼の「共同経営者である」という心構えを、自分の体の一部と決めていました。

バーンズは何よりもまず、エジソンの共同経営者になりたいと思っていたのです。

だからこそ彼は、自分の願望を実現することができました。

バーンズは共同経営者になるため、詳細にわたる計画を立てていました。

そしてその計画では、退却するための道は、ことごとく断たれていたのです。

これが、自分の人生の最大、かつ最後の計画なのだ、と自分自身に何度も言い聞かせることにより、一切の迷いは消し去られていました。

そして遂に、その計画は実現したのです。

初めてイースト・オレンジ駅に降り立ったときから、彼の心の中には「エジソンから幾ばくかの仕事をもらうのだ」という、消極的な気持ちは全くありませんでした。

バーンズには、エジソンの共同経営者となるために来たのだ、という確固たる気持ちがあるだけでした。

彼は「エジソン研究所で、願望が叶えられなかった時のために、他の道も探しておこう」などとは、少しも考えもしませんでした。

自分がやり遂げたいことは、この世でたった一つ、エジソンの共同経営者になるということだったのです。

そしてそのためには、退却の道はすべて断ち、そのことだけに、自分のすべての人生を賭けるのだ、と決心していたのです。

バーンズは、後戻りすることを自ら不可能にして、勝つか負けるかのどちらかしかない、という状態に自分を追いやったのです。

バーンズが成功したカギは、ここにあったのです。

ここまでで学ぶこと

バーンズは全てにおいて、決めることを躊躇しませんでした。

願望を決めることもそうですし、そのための達成計画を決めることもそうですし、覚悟を決めることについてもそうでした。

世の中の多くの人たちが、覚悟を持っても成果に繋がらない原因は、覚悟だけを決めて、無計画に突っ走ることをしてしまっているからです。

あるいは、大まかな願望を決め、その計画は立てず、覚悟だけは決めてしまう人も、結構な割合で存在しています。

間違っても、勇敢と無謀を同じだと思ってはいけません。

これは、成功を志す人は、特に注意しておかないといけないことです。

なぜなら、すべての材料が揃っていないと、成功という料理は完成しないからです。

例えば、願望が足りない、計画がない、覚悟がないという状況は、料理で言うところの素材が足りていないのと同じです。

美味しい料理を作っている人を見て、その人の真似をして自分も作ってみようと思ったら、同じ材料を、同じ分量で作らないと、同じ料理は出来上がりませんよね。

材料や分量が違うのに「おかしい!美味しくならない!」というのは、客観的に見ても、無理があるのは誰の目にも明らかでしょう。

・覚悟を持つことができない
・信念というものが持てない

このような人の場合には、まずはその前段階である、願望や達成計画について見直してみましょう。

なぜなら、覚悟や信念といったものは、願望や達成計画に確信を持てない限り、芽生えるものではないためです。

また、達成計画というものは「こうなったら良いなぁ」という、自分の希望ではありません。

自分が練り上げた達成計画に「これなら行ける!」となるのか「どうしてこれが成り立つんだ?」では、大きな違いとなります。

例えば、現在売れないセールスパーソンが「毎月一件成約する」というのは、全く根拠がありませんから、これでは計画ではなく「希望」になってしまいます。

この場合には、毎月一件売れるためには、何を変える必要があるのかを、計画に加えなければならないのです。

・達成計画を練ることができない

このような人の場合には、まずは願望を明確にするところから、始めてみましょう。

なぜなら、願望が曖昧だと、目指すべきベクトルが定まらないので、計画もブレたものになってしまったり、計画の途中で目標が変わってしまうからです。

ただし、目標を定め、達成計画を立て、行動を起こしている際に、目標の修正を行うことはよくあることであり、これは自然なことです。

しかし、達成計画の段階で、目標があれこれと変わってしまう場合には、そのほとんどは願望が明確でなく、曖昧であることがほとんどです。

これらを一つ一つ正していくことで、パズルのピースがハマるように、段々とあなたの願望が一枚の絵のように、仕上がっていきます。

現在の自分の、どこに問題があるのかをしっかりと認識して、一つ一つ修正していきましょう。